ウェーブロックは「波の形をした岩」

オーストラリアのおすすめスポットの一つに、ウェーブロックがあります。
観光スポットとしても大人気の場所で、オーストラリア西部にあるパースという場所から東に車で4時間程度走った場所にあります。
もしもパースに足を運ぶなら、ぜひ時間を取って行ってみたいスポットです。

観光客の多くはこの岩をウェーブロックと呼びますが、現地ではバイデンという町にこの岩があることからバイデンロックと呼ばれています。
どちらの呼び方でも同じ岩のことです。

ウェーブロックは、その名の通り波の形をした大きな岩盤です。
高さは約15m、長さは110mと迫力満点で、見た目はまさに大きな波のようです。
この岩は、27億年という長い歳月をかけて自然が作りだした芸術なのです。

ウェーブロックは、以前では地中に埋まっていました。
それが、天候や気候によって地表が削られたことで大きな岩が出現しました。
そして、その岩が風雨によって削られて侵食したことで、波のような形をしたウェーブロックの形が出来上がったのです。
ウェーブロックの表面に見える波状の模様は、岩に含まれているミネラル成分が雨に流されて残った跡です。
美しい模様となっていて、圧巻です。

ちなみに、ウェーブロックの侵食はすでに終了したわけではありません。
まだまだ地中には岩が埋まっており、これからも長い年月をかけて風雨が岩を侵食し続けていきます。
私達が生きている間に大きな変化を見ることは難しいかもしれませんが、数百年後にはウェーブロックの高さや幅がさらにパワーアップしているかもしれません。

ウェーブロックに登ってもOK?

ウェーブロックの長さは110m程度で、この岩沿いに歩いていくと端に階段が設置されていて登ることができます。
ただし高さが15mもあって危ないので、登るならヘルメットを着用しましょう。

ウェーブロックに登ると、小さな岩がゴロゴロとしています。
この岩もウェーブロックの一部で、人工的に手が加えられたわけではありません。
大小さまざまな岩があり、中には侵食によって岩の内部が空洞となっているものもたくさんあります。
写真撮影のスポットとして人気がありますし、SNS映えするかもしれませんからぜひ挑戦してみてください。

ちなみにウェーブロックの上部には、長い柵が作られています。
これは市民が生活用水を確保するための貯蔵に使われているもので、雨が降るとウェーブロックの端の最も低い部分に作られているダムに水が溜まる仕組みとなっています。

ウェーブロックがあるオーストラリア西部は、年間の水量はわずか330mmと決して多くありません。
河川が充実している日本なら河川や地下水から水を採水できますが、乾燥しているうえに干ばつ化が進むオーストラリアではそうすることができません。
そのため、雨が降ったらそれを貯蔵し、必要な時に少しずつ使うしかありません。
ウェーブロックに足をはこぶと、そうした地元の人たちの生活の知恵も垣間見ることができます。