これまで、掃除好きな方の気持ちがずっとわかりませんでした。ですが、「このまま掃除嫌いの道を歩むのはよくない」と思い、友人に相談。そのおかげで今は掃除嫌いを克服し、キレイな部屋で生活を送っています。今回は私が掃除嫌いだった理由と克服法を詳しくご紹介します。

私が掃除嫌いだった理由

私のように掃除嫌いな方も多いかと思います。まずは私が掃除嫌いだった理由をいくつかご紹介します。

物が多かった

学生のころから物を捨てられずため込むタイプで、大人になってもその思考は変わりませんでした。「いつか使うだろう」と長年捨てられずにおいてある物も多々。気に入った洋服もなかなか処分できず、そのくせセールが好きだったので、物はどんどんあふれるばかりです。震災や自然災害に備えて、商品をいくつかストックしていましたが、いつの間にか賞味期限切れなんてことも。物がたくさんあるので整理する気がなかなか起きず、掃除を後回しにする日々を送っていました。

部屋が散らかっている

物が多かったので、そのぶん整理整頓ができずにいました。収納ケースには常に物がパンパンで空きスペースはゼロの状態。物をしまっていても、使った後は机に置きっぱなし…といった状態も何度かありました。私だけでなく、夫もあらゆるところに物を置いていたので、使いたいときに手元に無いことも珍しくはありません。部屋が散らかっているのに慣れると、掃除をする気持ちが次第に薄れてきます。もちろん、床にホコリがあれば掃除機や床拭きもしますが、その行動に行きつくまで、かなりの時間がかかっていました。

自分ばかりが掃除している気分に

夫は私以上に掃除に時間がかかっていたタイプなので、私から手伝いを求めることはありませんでした。私が掃除をしている間、買い物に行ったり洗濯をたたんでくれたりと、何かしら手伝いをしてくれます。夫にも掃除を手伝って欲しい反面、それを教える時間がもったいないと、私自身教えることを避けていました。もともと、夫は私の掃除の仕方に対し何も口にしないタイプです。ですが、掃除番組を観て「この掃除の仕方良さそう」とつぶやいた時に、カチンとくることも度々ありました。

掃除と片付けを一緒にするので終わらない

部屋の掃除を始めるものの、物の片付けを行わないと作業が進まない状態でした。床や机に置いてある物を定位置に片づけてから掃除を始めるため、当然時間がかかります。目標の掃除時間を設けても、物の片付けに時間を取られ、掃除を始める前にやる気が下がっていることも多かったです。

掃除嫌いを克服した方法

ある日「この状態が続くと一向に部屋が片付かないかも…」と急に心配になり、掃除が得意な友人に相談しました。その友人からいくつかのアドバイスをもらい実践したところ、掃除をするのがおっくうにならなくなったのです。ここでは私が実際に行った方法をご紹介します。

完璧を目指さずほどほどに

友人から「完璧にしなくても大丈夫!それじゃあ疲れてしまうよ」と言われたとき、心がフッと軽くなりました。理想の部屋と片付いていない部屋のギャップがありすぎて、どれから手をつければ迷っていたのです。友人からその言葉を言われたことで、自分ができる範囲でやれば良いのだと考えられるようになりました。平日は仕事なので掃除を休みの日に行っていましたが、それだと一日に行う掃除の負担が多くなります。「毎週2~3回はクイックルワイパーでゴミを取る」というように、一週間かけてゆるく掃除を行うようにしました。

便利アイテムや掃除のプロに頼る

掃除できるのは何も人だけではありません。友人からのすすめでロボット掃除機を購入しました。床にいくつか物が置かれている状態だったので、それを片付けてから機械をセット。自動で床を掃除した後、勝手に充電器に戻ってくれます。仕事から帰宅すると、掃除が終わっているのでとても楽です。予想以上にゴミが取れていたので驚きました。大体のごみは吸い取ってくれますが、部屋の角の汚れは残っているので、それは私のほうで掃除をします。たまには掃除のプロであるハウスクリーニングに頼むのも一つかもしれません。

夫を巻き込んで掃除をする

友人から「旦那さんが嫌がらないのであれば、どんどん掃除をさせたほうが良いよ」と言われました。たしかに夫は掃除嫌いなワケではありません。私が面倒くさがらず、もっと早くから夫に頼っていれば掃除嫌いを早く克服できたでしょう。まず最初に行ったのは、物を定位置にしまうこと。それに加えて、少しずつ掃除の方法を教えるようにしました。一気に教えるとお互いに疲れるので、今日は網戸、翌週はお風呂と、一つの場所に絞って徹底的に教えるのがおすすめです。今では進んでやってくれるようになりました。

「掃除した!」と実感できるポイントを作る

今まで掃除をする時には、疲れる・面倒くさいとマイナスな考えばかりが浮かんでいました。ですが、掃除好きな方はキレイになるのが気持ち良い、というプラスのイメージを持って取り組んでいます。そのプラスのイメージをつけやすくするために教えてもらったのが、「掃除した!と実感できるポイント」を作ることです。ポイントを作るコツは、もう少し掃除したいと思えるほどの狭いスペースを選ぶこと。難しいエリアから掃除をすると途中で投げ出す場合があるため、自分ができる掃除から始めると続けやすくなります。掃除をしたことに気付いてもらえる場所にすると、家族にほめられるのでやる気が出るでしょう。夫は掃除に協力するようになってから、私の掃除をほめてくれる機会が増えました。

毎日「ついで」掃除をする

一気に掃除をすると時間がかかるものです。ですが、生活の中に掃除を取り入れると大がかりな掃除をせずに済みます。トイレに行ったついでに、除菌用スプレーをシュッとやっておくと、汚れが防げます。時間がある場合は、専用シートで便座や便座裏を拭いておくと、トイレ掃除がグンと楽になります。料理が終わった後は、IHコンロに重曹スプレーをシュッと吹きかけ、食事の間放置。少し濡らした布で拭けば、キレイになりますよ。何かのついでにやっておくと掃除時間が短縮できるので手間が省けます。

人を自宅に招待する

友人から「一番効果があるのはこれ!」と言われました。たしかに人を部屋に招き入れる場合は、私でさえも掃除をします。汚い部屋にあげるのは失礼ですし、どう思われるのか気になるものです。招く日が決まっているため、その日に向けてキレイにするために動きます。実際、友人は私の部屋の状態を確かめるべく、部屋へ何度か訪れました。友人が訪ねてくれたおかげで、普段は目の行き届かないエリアまで掃除ができたのでとても感謝しています。部屋をキレイにすると宣言する場合、部屋に招待する日も決めておくことをおすすめします。

物を減らす

私の場合、これが一番効果的でした。どんなに便利アイテムに頼っても、人を招くにしても、物があると片付きません。そのため、上記で紹介した方法を行う前に物を減らしました。いる物・いらない物・保留する物と3つのカテゴリーに分け、ひたすら分類しました。最初は保留する物が多くなりましたが、時間をかけて処分をすること半年。今では自分の必要な物だけが家の中にある状態です。不用品の中には、結構な値が張ったアクセサリーやブランド品があったので、友人からのすすめで買い取り業者に売りました。物は減り、代わりにお金が入ったのでとても嬉しいです。

掃除嫌いな方はまず物を減らしてみて

私のように掃除嫌いな方は、部屋に物がたくさんあふれているかもしれません。自分では必要な物だと思っても、いざ片づけてみると不要な物は案外出てきます。それらの物を片付けるだけで、私の場合だいぶ気持ちがスッキリしました。根気はいる作業ですが、掃除そのものが楽しくなり部屋もキレイになるので、ぜひこの機会に自分の生活を見つめなおしてみませんか。