短期留学や海外旅行などの経験を経て、海外の良いところや日本の良いところを良くも悪くも学んできました。私のように将来海外移住を考えている方は、外資系企業で働く経験も必要だと思います。

外資系企業について

外資系企業は大きく3つのタイプにわかれます。一般的には外国の企業が日本で会社を設立しているパターンで、代表的な外資系企業だとコンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーやメイカー系だとP&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン)、IT系だとグーグルなどです。

外資系の企業の中には日本企業と共同出資で会社を立ち上げている場合もあります。外国企業の出資率が高い場合、外資系と呼ばれます。出資率の関係で外資系と呼ばれている、このあたりは曖昧です。例をあげると、日本マクドナルドや味の素ゼネラルフーヅでしょう。その他外資系企業と呼ぶ場合は、外国の企業が日本企業を買収したケース。経営は外国の企業なので外資系企業です。鴻海精密工業に買収されたシャープはそれにあたります。

今でこそ男女のキャリア形成に注目の集まる日本ですが、外資系企業は日本以上に男女関係なく成果で評価してもらえる制度や環境が整っていると言えるでしょう。自分のスキルを試してみたい人や子育てしながらでもバリバリ働きたい人にとって、外資系企業はぴったりです。

転職するにあたって

将来海外で働くためのステップとして外資系企業に勤める方は英語力に磨きをかけたいところですが、日本の外資系企業ではあまり重視しなくてもいいかもしれません。英語力があるに越したことはありませんが、営業職やエンジニア職においてはあまり問われない英語力。売り手市場のため、英語力も一緒に求めると採用に影響がでるそう。職種によって採用では英語力を重要視していない傾向にあります。海外とのプロジェクトを成功させるだけの意欲とポテンシャルがあるかを見極めている企業が多いようです。

日本だと「英語を間違ったら恥ずかしい」と考えがちですが、日本の外資系企業は完璧な英語を話すスキルは求めていないと言えます。担当した事業を切り拓いていくための、自分の意見や成果へ結びつく行動など、自立性や有言実行できる人間こそ外資系企業で活躍できるでしょう。

女性のキャリア形成においても外資系企業は魅力的です。日系企業では産休がとりにくく、育児と仕事の両立が問題になっていますが、外資系企業は女性向けリーダー研修やマネジメントを導入しているところも多くあります。外資系企業は女性にとって、ワークライフバランスを考えやすい職場環境です。

柔軟に働きたい女性は、外資系企業での短期契約や派遣社員という選択肢も視野に入れて転職活動をしてみてはかがでしょうか?